小さな核戦争でも大規模な気候変動
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今そこにある危機?
中東情勢が極めて不安定じゃからなぁ...
核を持っているであろうイスラエルがいるってのも...
リビアも隠し持っているかもしれんしのぉ...
中規模な核を
何発も使われると,気候変動発生するかもねぇ...
何事も無く,中東革命,終了して欲しいものだけど
小さな核戦争でも大規模な気候変動
アメリカの政府機関が開発した最新のコンピューターモデルによると、地域的な核戦争であっても、地球の寒冷化と降水量の減少が先例のないレベルで数年間は続くことが判明した。その後には、飢饉(ききん)や病気の流行が広い範囲に及ぶと推測されている。 かつての冷戦時代には、超大国間の核の応酬が「核の冬」を招くのではないかと懸念され、アメリカと旧ソ連の対立は長年にわたり人々を不安にさせていた。 当時のシナリオでは、数百単位の核爆発が巨大な炎を巻き起こし、その煙やちり、灰が太陽を数週間覆い隠す。地上には致死的なレベルの放射線が降り注ぐという状況が想定され、最終的に人類のほとんどは飢餓や病気で落命するという悲劇的な結末が待っていた。 今日、アメリカが唯一の超大国としての地位を維持する中、核の冬は“現実味のない悪夢”として片づけられるようになった。しかし、核戦争は現在でも極めて現実的な脅威として存在している。例えば、インドやパキスタンといった開発途上国の核大国間では常に緊張が続いている。 地域限定の核戦争が気候に及ぼす影響を調査するため、NASAをはじめアメリカの各機関から科学者が集まり、コンピューターモデルを開発した。TNT換算で1万5000トンの“ヒロシマ”レベルの核兵器を100回使用する戦争が想定されている。この規模は、世界全体の核兵器保有量からすればわずか 0.03%にすぎない。 気候モデルの予測では、爆発で生じる大火炎により、およそ500万トンの黒色炭素(ブラックカーボン)が巻き上がり、地球大気の最下層の対流圏上部にまで達する。 その後、炭素は太陽熱を吸収し、まもなく熱気球のように上層へと移動を始める。“すす”が高空に達すると、空から消えるまでにはるかに長い時間がかかるようになる。 研究チームの一員でアメリカのメリーランド州グリーンベルトにあるNASAゴダード宇宙飛行センターに所属する物理学者ルーク・オマン氏は、「上層の炭素の雲が引き起こす地球寒冷化は、超大国同士の戦争で生じる核の冬ほど破局的な事態とはならないだろう。しかしその影響は、計り知れないレベルの気候変動につながるはずだ」と語る。 地球は現在、長期的な温暖化傾向にある。しかし限定核戦争の後の2~3年は、平均気温が摂氏1.25度下がると予測されている。 (以下略) |
読売新聞 |
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